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タイトル名 |
浜辺の女(1947) |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2016-12-10 16:40:20 |
変更日時 |
2016-12-11 15:48:30 |
レビュー内容 |
オープニングの波や、主人公の見る海中の悪夢、土砂降りの雨など、水のイメージの豊かさがまずはルノワールらしさだろう。 その悪夢の特撮風イメージも、『マッチ売りの少女』で特撮好きを表明しているルノワールの趣味が感じられ、 ハリウッドのシステムの中で、断片的ながらもその作家的特徴を記している。
浜に打ち上げられた難破船の中のジョーン・ベネットとロバート・ライアン。 船側の窓を通して、チャールズ・ビックフォードが手前に近づいてくるのに気づき、二人は画面右手に移って隠れる。 窓の内と外を捉えたルノワール的ショットにさらに素早い横移動が加わり、サスペンスフルだ。
水と対になるライターの炎とクライマックスの火事もフォトジェニックである。
画家の設定だが、話題となる絵を一切見せないあたりもさすが。 |
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