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タイトル名 |
フェア・ゲーム(2010) |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-12-10 21:13:23 |
変更日時 |
2011-12-10 23:01:54 |
レビュー内容 |
友人達とのホーム・パーティシーンで白熱する政治論議。 マスメディアのサダム・フセイン悪玉論を得意げに受け売りする友人を、ショーン・ペンが一喝する。そのフセイン像は自身が実際に見聞した真実の姿なのか、と。 例えば、実際の現場を直接見てもおらずに『ユナイテッド93』の顛末を(「大本営発表」を以って)既に「知っている」つもりの少なくない観客にとっては耳が痛い台詞だろう。
CIAエージェントとしての身分を暴露され絶望するナオミ・ワッツを説得するシーンと共に、俳優ショーン・ペン本人の義憤が直裁に伝わってくるような響きの台詞であり、メソッド演技である。
パパラッチとの確執。国家と個人。いずれもショーン・ペン的なモチーフであり、役者の個性と、実録としての強みとの相乗効果がまず何よりも映画の推進力だ。
劇中のホワイトハウスは曇天にくすんでいる。
今後いくつの「イラク後遺症映画」が作られていくことになるのか。
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