|
タイトル名 |
009 RE:CYBORG |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2012-11-05 00:38:49 |
変更日時 |
2012-11-08 01:05:29 |
レビュー内容 |
CGを介してアニメに近づいていく実写映画と、同様に実写に近づいていくアニメ。
本作における人物やメカニックの動作も照明と陰影のかけ方も、 いわゆるリアリズムが志向されており、アニメ的なデフォルメされたアクションや 構図は時折に差し挟まれるといった感が強く、 正直のところ(CG)アニメーションであることの必然性や戦略は見えづらい。
ビル爆破、核爆発、サイボーグの特殊能力といったCGスペクタクルも、 現在なら十分に実写画面に加工することが可能なわけで、 そこをあえてセルアニメーション風でやるからには、アニメならではの特性がもっと欲しい。
そして、作中の核爆発などが単に小奇麗な光とスピード感による スペクタキュラ―な見世物でしかないのはかなり気になる。 人間不在のカタストロフィでは何の感慨も起きようがない。
平和やら善やらを語りながら、そこに焼かれる人間の痛みも悲惨も まったく描けていないのは、CGアニメという手段の問題ではなく 視点と想像力の問題である。
記憶の操作に関するあからさまな説明台詞など、脚本も無駄が多い。
|
|
ユーカラ さんの 最近のクチコミ・感想
009 RE:CYBORGのレビュー一覧を見る
|