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タイトル名 |
麦子さんと |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-01-09 23:51:43 |
変更日時 |
2014-01-10 00:00:57 |
レビュー内容 |
時折挿入される、昭和期を思わせる解像度の粗いフィルム風映像。 その中に映し出される、青春時代の母親を演じる堀北真希の美貌が ノスタルジックに映える。 彼女のこれまでのフィルモグラフィにも拠るのだろう。 あからさまな時代の演じ分けをしない分、彼女の二役は違和感がなく新鮮だ。 あるいは中森明夫の書く通り、彼女のスター性ゆえかも知れない。 カラフルな柄物のカジュアルウェアが、一方で黒い礼服姿のイメージを引き立たせる。 そうした衣装の演出に関しても吉田監督の拘りがうかがえる。
が、音楽の入れ方、特に挿入歌の大仰な使い方などは想定通りすぎてつまらない。
余貴美子の手料理を噛み締める堀北。 そしてその料理へのお返しにスーパーで肉を買い、パン粉を付け油で揚げる彼女の横顔。 そういう黙々とした、淡々としたさりげないシーンの積み重ねでこそ泣かせて欲しい。
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