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タイトル名 |
るろうに剣心 伝説の最期編 |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2014-10-03 23:34:18 |
変更日時 |
2014-10-11 23:27:49 |
レビュー内容 |
東京へ向かう道中の水路であるとか、福山雅治の住居の風情や 年季の入った木造建築の汚しなど、美術・小道具の仕事は相変わらず素晴らしい。
ドラマは相変わらず、つまらないが。
上野昴志氏などもやはり書いているが、茶番と解り切った斬首刑の件りは まるでサスペンスになっていない。 直前のシーンで、策略だとバラしているのだから当然だ。
お飾り以外に、武井咲の存在意義は何なのだろう。 それこそ「アクション」として撮られるべき再会の演出のなんと淡白なことか。 台詞で説明されるだけの悪役キャラクターも総じて薄っぺらい。
主眼の剣戟アクションも、過ぎたるは及ばざるが如し、である。 インフレ気味に派手に立ち回れば回るほど、一撃一撃の重みが失われ 単にカッコイイだけの演武でしかなくなる。 肉体の痛みの感覚を欠いた『マン・オブ・スティール』の愚そのままだ。
そしてクライマックスの炎のスペクタクルと熱量の感覚、 その中での殺陣の迫力と重量感は30年前の『魔界転生』にもまるで負けている。
中盤で、田中泯を看取った小久保丈二が佐藤健を一喝する一言のほうが よほどエモーショナルで心に残る。
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