|
タイトル名 |
海街diary |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2015-06-19 16:57:56 |
変更日時 |
2015-06-20 16:29:27 |
レビュー内容 |
高台からの眺望や、二階窓からの梅の木、花火、ちくわカレーや生しらす丼など、 対話の中に出てきた対象を続くショットで直接的に誇示するといった事をせず、 あくまでそれを見る姉妹、それを美味しそうに食する姉妹の姿を中心に ショットを構成する。 いわゆる「素晴らしい景色」、「美味しそうな料理」をどう映画表現するか、の慎ましい工夫がある。
彼女らの生い立ちはフラッシュバックの類を一切用いることなく、 あくまで今現在の言動、家屋の美術、小道具、衣装による性格付けで以て語る。 (釣竿振りは『父ありき』か。) これも、いわゆる「つらい過去」をどう映画として現前させるか、の工夫だ。
それぞれロケーションには緩急様々な勾配が施されて、豊かな画面をつくる。 花びら舞う桜並木のトンネルを抜けていく広瀬すずの官能的な表情。
こんなショットも撮るんだ、と少し驚く。 |
|
ユーカラ さんの 最近のクチコミ・感想
海街diaryのレビュー一覧を見る
|