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タイトル名 |
リトルプリンス 星の王子さまと私 |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2015-11-12 23:32:57 |
変更日時 |
2015-11-12 23:32:57 |
レビュー内容 |
直線と四角形を中心に構成される、グレーを基調とした無機質な街。そこでは、生垣の緑までもが立方体である。 そこに越してきた少女が隣の老人宅を訪ねると、カラフルな円形のパラシュートが彼女を優しく包み込むシーンがまずは感動的だ。 『星の王子さま』の登場、そして少女の冒険が始まるとともに、放物線や円のイメージがさらに広がっていく。
原作パートはその挿絵のイメージを活かしたストップモーションアニメだが、これが何とも味わい深い。 風に揺れる草葉の動きが一本一本細やかに表現されていて、その手作り風の温もり感覚がCGパートとの対比でより際立っている。
大人の街のダークなムードやビッグアイズなどはティム・バートン風の趣だ。
少女が操縦桿を握る紅の翼が夜の街を飛ぶ。サン=テグジュペリのあの『夜間飛行』の世界がそこにある。 |
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