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タイトル名 |
3月のライオン 前編 |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2017-03-20 21:48:54 |
変更日時 |
2017-03-20 21:48:54 |
レビュー内容 |
神木隆之介と清原果耶が夜の隅田川に佇んでいる。そこを屋形船の灯りが清原の立つ左手から神木のいる右手に進んでいくところでショットが切れる。 屋形船の光の航跡によって少女の想いをそれとなく象徴させる、というのは気の利いた演出家なら当然施すだろう処理だが、 大友監督の場合はどこまで意図的だろうか。人物の背後の情景にまで気を配るタイプには思えない。
川や水門や橋、屋形船、そして高層ビル群と下町の風情を織り交ぜたロケーションに力を入れているのは伝わるが、 例えば水門なら壁、橋なら絆くらいのメタファーを人間ドラマの中に活かしてもよいだろうに。
結局は対局シーンも背景を暈した表情とモノローグに特化した直接的な表現だ。
最近はやりの、経済的な前後編分割方式。例えば合計3時間で語れるものをそれぞれ2時間、計4時間に水増しする羽目になって、 却ってドラマが冗慢になっていないか。 |
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