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タイトル名 |
光をくれた人 |
レビュワー |
ユーカラさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2017-06-02 23:51:17 |
変更日時 |
2017-06-03 05:22:42 |
レビュー内容 |
窓の外を白く飛ばし、逆光のポジションに立つファスベンダー。自らが陰となって順光を愛する相手に注ぐ構図、という趣旨か。 特に後半の劇はこのスタイルを多用して光の主題を語っている。
兎に角圧倒されるのは、島を吹き荒れる強風の音であり、波の寄せ返しの画だ。ヒロインが産気づく夜の嵐の音響が彼女の動揺と不安感を次第に かきたてていく辺り、巧妙に出来ている。
勾配が特徴的な島のロケーションであり、その傾斜を画面によく活かしているが、そこを登る・降りるの運動は少々貧弱だ。 ラストで港へと必死に駆けるだろうアリシア・ヴィキャンデルの走りもまるで物足らない。
芸達者な俳優らの表情芝居とその極端なクロースアップに頼り過ぎてしまったのではないか。 |
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