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タイトル名 |
ヴェラ・ドレイク |
レビュワー |
moguさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2005-10-23 00:40:22 |
変更日時 |
2005-10-23 00:40:22 |
レビュー内容 |
映画の終盤、ヴェラは悲しい泣き顔だったのに、観終わった後に残ったのは心が暖かくなるようなヴェラの笑顔だった。もう一度、ヴェラの笑顔を観たい、残された家族たちに早く、ヴェラの笑顔を返してあげたい。映画の中では、ヴェラがなぜ、困った娘さんたちを助けはじめたのかが描かれていない。描き方次第では、堕胎が罪なのか、そうでないのか、問い掛けるような映画にもなったのに、そんなことは監督にはどうでもよかったのだろう。今よりも、さらに保守的な時代に、性に関する犯罪、宗教上の罪になる犯罪で刑務所に入るというのは、女性としてとてつもなく恥ずかしく、忌まわしいことだったに違いない。思いあまって堕胎を依頼する娘さんたちの様子からも、想像できる。そういう罪を犯した女性の夫が、子供たちが、どういう扱いを受けるのかも。それでも、家族はヴェラを受け入れ、信頼し、愛し続ける。ラストシーン、ヴェラの笑顔がない部屋で、家族が待つ姿は辛い。刑務所の中にいるヴェラよりも辛そうにみえた。 |
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