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タイトル名 |
ゴールデンスランバー(2009) |
レビュワー |
Tolbieさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-10-04 04:34:59 |
変更日時 |
2011-10-04 04:34:59 |
レビュー内容 |
突然、何者かの陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の汚名を着せられる主人公。どうやら事件の黒幕は権力側の人間で、主人公を抹殺にかかっている。 最近の映画・TVドラマはそういう局面での理不尽さが尋常じゃないので、本作のような描写は生ぬるく感じる人もいると思う。自分にはこの位が丁度良く、これ以上理不尽なことになると、モニタ壊しそうになって困る。とは言え、リアリティを失わない範囲ではこれがギリだろう。 権力内部の巨悪に巻き込まれる一般人、というのはアメリカサスペンス映画の大好物であり、独擅場だと思っていたが、日本にもそういう映画ができたのか、と途中まで思っていた。イヤ、これもそういう映画だと云えばそうなのかも知れないが、大事な一点において違いがある。罪無き者の復権である。 罪なきものは幸せに生きる権利がある、と多分多くの人は考えていると思う。こういう映画は、たいてい最後に巨悪が暴かれ、追われている者の汚名が挽回される。それがカタルシスなのである。この事件の場合、彼は社会的には存在を失って、表舞台に出ることが出来なくなった。ポール・マッカートニーがメドレーを繋ぎ合わせたように、昔の絆をつないでその結びつきを主題にして、メデタシメデタシとしたいのかも知れないが、見ている人は、彼の無実を晴らして欲しいし、本当の悪を暴くべきだと思っている。 ビートルズのように、「最後の最後まで傑作を作って解散」というのは、この場合「最後の最後に事件を解決して、彼を復権させる」事なのではないだろうか? ただし、古い仲間や、よく判らない殺人者の助力やチームワークによって、彼をサポートする「作戦」は、ワクワクして楽しめた。
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