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タイトル名 |
英国王のスピーチ |
レビュワー |
Tolbieさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-09-25 17:59:21 |
変更日時 |
2011-09-25 17:59:21 |
レビュー内容 |
幼い頃から、自分を主張できない立場。利き腕さえ矯正されるほどに。未だに愚かな王である兄を擁護してしまう性格に。それらの抑圧を解き放った「友人ライオネル」の献身と、彼との絆を断ちきらなかったバーディの友情。完全にではないが、徐々に症状が軽くなるのと共に、バーディ・ジョージ6世の表情が自然に豊かになってきている。そして当初、自信のない「恐る恐る」の顔だったバーティの顔が、ついに開戦スピーチの後に国民に手を振るカットでは、実に自信に満ちた顔になっている。 自分の気持ちを、話したい相手に話し終えた満足感が見て取れる、いいカットだった。実際にはこの後もまだ、ライオネルの指導は続いたようだが、ここで物語を終えて正解。この顔を見て、もう大丈夫、と思った。そう、思った時点でこの映画は成功したと言えるだろう。 非常に地味だが、変に難解さが無くて、そして演説研究の大家・ヒトラーを引き合いに出してはいるが、イデオロギーじみておらず、いい映画だと思う。
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