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タイトル名 |
赤ずきん |
レビュワー |
Tolbieさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2011-11-11 04:05:24 |
変更日時 |
2011-11-11 04:05:24 |
レビュー内容 |
村人たちが疑心暗鬼に陥る辺りで、人の邪悪なダークサイドを描く映画なのかと思ったら、わりとミステリっぽく、驚くべき伏線を持った謎解きがあって、ビックリ。っていうか、これミステリだったんだ。単なるファンタジーだと思ってた。 で、肝心の人狼というのが、実はそんなに邪悪な悪魔ではなく、(まあ、人を襲うのは別として)ちゃんと人としての理由を持った、悲しい運命の人。村人を平気で拷問する神父の描写とあいまって、「正義」の胡散臭さや狼側の事情などもあり、必ずしも単なる「悪」とは思えなくなってくる。 原作童話では、「悪い事をすると悪い結果が待っている」という教訓だったのに、その「悪」の具現に、観る者の気持ちを持っていかれちゃうと、もう原作の教訓が成り立たない。もちろん、そういう物語はアリだとは思うけど、何も『赤ずきん』という題材でやらなくても、というのが、正直な感想。
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