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タイトル名 |
映画 ひみつのアッコちゃん(2012) |
レビュワー |
Tolbieさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2013-03-26 06:41:08 |
変更日時 |
2013-03-26 06:41:08 |
レビュー内容 |
ひみつのアッコちゃんと言うのは「なんにでもなれる」のがいいんであって、ただ「大人になれる」のとは違うと思うのだ。
しかし、この映画は「大人っていいなあ」から強引に、子供が大人を経験する物語に展開する。綾瀬はるか主演というのが決まっているから、しょうがないのかもしれないが、だったら『メルモちゃん』でもやればよかったのでは。そりゃあ、多少は他の人やシッポナになったりするけど、変身の面白さがほとんど出ていない。 というか、このプロットならテーマは鏡の精の言った「大人って何?」だろうが、アッコが経験する会社の話が、それに答えを出す或いはそれを導き出すほどのモノでない。いや、かなり陳腐な話で、今時あんな会社乗っ取りの話や、株主総会の逆転劇なんか、テレビドラマですらやらないであろう。 だから、最後の魔法でアッコが自分自身を選ぶシーンは、その前段階の話がちゃんと設計されていない為に「そこは『ラミパス』でいいんじゃない?」なんてツッコむ隙を与えてしまう。実際、見ていてそう思ったし、もっと言うと、戻れなくなっちゃったから自分に戻るではなくて、何にでももう一回の選択の中から、子供である自分を選んだという結末が見たかった。
最後にどうしても拭えなかった違和感について。魔法少女の変身時の呪文は、少年向けヒーローの技の叫びに匹敵するものだと思う。「ライダーキーック!」や「ブレストファイヤーッ!」のように。この部分のカッコ良さ、爽快感はかなり重要だ。アッコちゃんの変身は「○○になぁ~れ~!」であって、「○○にな~あれっ!」ではないと思うのだが、どうだろうか?
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