みんなのシネマレビュー
少年H - Tolbieさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 少年H
レビュワー Tolbieさん
点数 7点
投稿日時 2014-10-26 23:44:03
変更日時 2014-10-26 23:44:03
レビュー内容
 お父さんが、クリスチャンで外国人と付き合いがあるためか、随分と進歩的な人だが巧く立ち回る事もできる人。だが、そういう人でも或いはそういう人だからなのか、次第に軍国主義的な世間に飲み込まれていく様や、敬虔な信者だったお母さんもいつの間にか「銃後の守り!」などと叫ぶようになる様が、世間の趨勢の恐ろしさを感じさせる。

 一方、鬼の教官で中学生を本気で殴りつけた男が、終戦後にそんな事忘れてしまったように「質屋をやる」などとヘラヘラしているのを見ると、人というのは、いや、大人というのはいい加減に生きてるものだと思わされる。
 しかし考えてみると多くの他の家族は、お父さんを兵隊にも取られず誰も死ななかったこの家族より、えらく酷い目にあっているわけで、戦後の生きるための変わり身など、仕方のない事なのかもしれない。
 木製部分が焼けただけで商売道具が稼働できた仕立屋と、戦災住宅に入れた家族など幸せの部類に入るような気もしてくる。

 但し、今更「戦争は悲惨です。争いはやめましょう」的な物語を見せられても、もうお腹いっぱい(自分的にはおよそ40年分)である。この少年が、これだけの社会の転換で何にどの様に希望を見出して、自立の道を選んだのか?という部分について、ちょっと判りにくさを感じてしまうのだ。
 例えば、この話を見ると思い出すのだが「瀬戸内少年野球団」の少年少女達のような、熱中する対象・恋い慕う気持ちによる生きる希望のようなものを、感じられたら良かったのかも知れない。

 ところで、ここでもはやり「動物と子供には勝てない」法則にやられてしまった。疎開に行く前の「晩餐」の時と「戦災住宅」での白米を巡る諍いの時の妹の泣きには、妹の兄としては胸を裂く。
Tolbie さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-31リボルバー・リリー54.92点
2023-11-07ゴジラ-1.097.08点
2023-04-16名探偵コナン 黒鉄の魚影86.44点
2023-04-02沈黙のパレード66.00点
2023-02-16鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ66.60点
2022-07-18大怪獣のあとしまつ44.00点
2022-05-29シン・ウルトラマン76.29点
2022-05-03ULTRAMAN73.71点
2022-05-01科捜研の女 -劇場版-44.33点
2022-02-11博士と狂人75.83点
少年Hのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS