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タイトル名 |
アナと雪の女王 |
レビュワー |
Tolbieさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2014-07-23 11:55:11 |
変更日時 |
2014-07-23 11:55:11 |
レビュー内容 |
全体的には悪く無いと思う。だが、二つだけ何か釈然としない気持ちが残る。
ひとつは、日本の観客をも含んだ現象についての事。Let It Goが大はやり。もちろん、エンディングにも流れているくらいだから、制作側もこの曲を大プッシュなんだろう。だけど、この曲は作品テーマ的には、真反対とは言わないが、かなりダメな方向へ向かってる歌ではないか。 最終的に物語はエルザが「愛する気持ち」を取り戻すことで力を制御出来るようになり、事件が終息する。「ありのまま」だけではダメだったわけだ。勝手に歌ってる観客側はまだしも、制作側がこれを推してくるのは違うのではないかと思う。作品自体の罪ではないが、できればクライマックス時に、もっと感動的なナンバーがあってよかったと思う。 もう一つは、音楽がヨーロッパの小国の雰囲気を表現していない、という事だ。作品マーケットが世界だからなのかもしれないが、ディズニーのアニメーションミュージカルって、どれも音楽的に無国籍な印象を受ける。音楽的素養にかける自分が言うのもナンだが。 ロジャースだって、ウエバーだってシェーンベルグだって、聞いただけで作品世界を思い浮かべるような音楽を書いている。そこがどうも……。
とはいっても、総合的には面白い。お笑い担当のキャラ、お約束のワルモノ、冒険を共にした真実の友人など、鉄板の布陣だ。雪と氷の表現も美しい。最後の「真実の愛」が、あの青年じゃなかったのが意外といえば意外だが、そりゃあ肉親の愛情に勝るものはないわなあ。 |
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