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タイトル名 |
紙の月 |
レビュワー |
Tolbieさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-12-22 17:07:06 |
変更日時 |
2014-12-22 17:07:06 |
レビュー内容 |
はじめはちょっとした、戻れると思っていた道が、ドンドン勢いがついてしまって、それに伴う旨味も味わって、引き返せなくなっちゃう事ってよくある事。そう、ありがち。 そこんトコロはすごくよく分かるんだけど、その理由を問いただされた時に宮沢りえが語った「偽物だから」というのがよく理解できない。
まあ、登場人物の主張が理解できないと言って、作品の評価を下げるのは、違うと思うが。確かに、最後のガラス窓を飛び越えた彼女の美しく晴れやかな走りっぷりは、それ自体何らかの主張を持った表現なのかもしれない。自分は「一緒に行かない?」と言われて行けなかった小林聡美と同じ種類の人間なのだろう。 一緒に行ける人は、また違う人生を生きられる人なのかもしれない。ある意味、羨ましい気もする。
子供の頃の、恵まれない子への寄付事件については、その「偽物」っぽさはわかるんだが。行為そのものはいかがわしい偽物でも、その気持はホントウという事なんだろうか。 宮沢りえがどんどんキレイになってゆく様とあの走りっぷりで、そんな事を表現されていたのだろうか。 |
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