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タイトル名 |
劇場版 おいしい給食 Final Battle |
レビュワー |
Tolbieさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2025-05-06 12:53:21 |
変更日時 |
2025-05-06 12:53:21 |
レビュー内容 |
TVシリーズは面白く観れた。「給食道」とでもいうものを極めてゆく、教師と生徒の物語だった。
多分だが、『孤独のグルメ』が切り開いたのであろう「個食モノ」とでも言うジャンル(?)の学校版。学校の給食だから「個食」ではないのだが、神野ゴウという生徒は他の生徒とは違い、一人で給食に工夫をこらしてより美味しい食事を目指している。半ば先生を煽るような所も面白い。これまた給食が楽しみでしょうがない甘利田先生は、その楽しみさが体中から溢れてしまって、食べる前に踊ってしまっている。この描写と、実際に食しているときの大袈裟なリアクションが、本作の特徴で醍醐味だ。これを醍醐味と言えるようになるには、何話かのTVシリーズの視聴が必要かもしれない。特に、”突然歌い出すからミュージカルはダメ”、というタイプの人には到底受け入れられないだろう。ワタシ的には、この描写はミュージカルの歌と同じように、登場人物の感情表現だと解釈していたが、後のseasonでそれが裏切られ驚くのはまた別の話。
シリーズ当初はただ張り合うだけに見えた先生は、次第に神野ゴウという生徒の心に近づいていく。最終話では、県内初の米飯給食のおむすびを、二人で食べるというまでに至ったが、本作での最後の食事が弁当になってしまっているのが悲しい。それどころか神野は(家庭の事情でもあるのか)弁当を持参せず、先生とカップ麺をすする。 生徒会長選挙弁論の騒動の果てに、神野が放送で吐露した「みんなと食べるから美味しい」というのは、感動的ではあるが、まあ想像の範囲内。だが、二人で食べたカップ麺を神野が「美味しいんですね」と結実する最後に胸熱。 TVシリーズのヒロイン、御園先生との儚い恋物語はまさかの展開だったが、その話が劇場版4作目で進むのかどうか・・・。期待が高まる。 |
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