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サイボーグ009/怪獣戦争 - Tolbieさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 サイボーグ009/怪獣戦争
レビュワー Tolbieさん
点数 5点
投稿日時 2011-10-26 01:40:50
変更日時 2011-10-26 01:40:50
レビュー内容
 何やら、東宝映画の様なタイトルだが、これに出てくるような「怪獣」は、一作目でもう出てるし、新鮮味もない代わりに怪獣ブームに媚びたような、イヤラシサもない。
 前作の最後に、BGのラスボスが言ったように、人々の邪な心によって、彼ら組織は復活した。人の心の欲望には際限がないから、彼らは永久に戦い続ける運命を背負ったわけだ。結果的には、これで巧く、TVシリーズに繋がる説明になった。というのは、後付けで、TVシリーズ以前に、主題歌から何から完成していたのは、驚き。
 今回は、組織に改造されたものが、正義に与するかどうか悩み、自己を棄ててそれを成し遂げる物語。このあたりのシチュエーションは、後のやはり石森章太郎原作「仮面ライダー」によく似ていて、興味深い。もっとも先輩たち(001~009)は、縛りが無いせいか、考えるまでもなく、あっさり組織を裏切っているが。
 今回のテーマは、平和というものは、身を切ってでもそれを成し遂げる心が必要なのだ、と言う事だろうか。自己犠牲というものが、どうも胡散臭く感じてしまう自分としては、ちょっと素直に評価しにくい物語である。

 ところで、びっくりしたことに、この映画にはレインボー戦隊ロビンが登場する。今の特撮・アニメのヒーローに全開の、こういった無節操さって、東映の伝統だったんだなあ。
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