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タイトル名 |
ポセイドン(2006) |
レビュワー |
どんぶり侍・剣道5級さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2006-10-13 21:35:06 |
変更日時 |
2006-10-13 21:45:48 |
レビュー内容 |
だめだ~。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のごとくクリスマスツリーに群がる人々。阿鼻叫喚の中、扉を閉める神父。オリジナルにあった人間のエゴが全く感じられない。初対面の人間の命令に断固たる異議を唱えるシーンがゼロに等しく、オリジナルに目がクギづけとなった僕から観れば、非常に物足りない。脱出経路が一方通行で、「こっちだ」「いやあっちだ」といった、一瞬の判断に対する意見の衝突がないので、映像だけで緊迫感を演出しても伝わってこない。自分の考えに絶対の自信がある者、足手まといだけど意外な局面で特技を発揮する者、そういう人物設定があったオリジナルの素晴らしさを皮肉にも改めて思い知らされました。映像はたしかに素晴らしい。爆炎と水流に吹っ飛ばされるシーンも圧巻ではある。しかし、役者たちの演技が淡々としていて、せっかくの舞台セットを素通りしている印象しか残りませんでした。水圧で飛ぶネジとか、「カン・カン・カン」の使いどころは唸らされただけに少し残念です。 |
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