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タイトル名 |
雪国(1965) |
レビュワー |
青観さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-12-29 11:22:31 |
変更日時 |
2008-12-29 11:22:31 |
レビュー内容 |
リメイクものの難しさ、それは如何にオリジナルの良さを保ちつつ、原作がある場合はその良さを引き出すか?原作の持つイメージというものを壊さずに描くことが出来るかで作品の良さ悪さが決まると思う。そういう意味において考えると前作のオリジナル、岸恵子主演の作品よりは完成度では劣る。しかし、けして悪い出来ではないし、むしろあの駒子の難しい役どころ、女としての情念のようなものを主演の岩下志麻は岸恵子とは別の良さを引き出しつつも原作の駒子のイメージを壊すことなく見せてくれていることを私は評価したいし、評価すべきであると思う。そういう意味で前作ほどの完成度にはなくてもこれだけ頑張ってる岩下志麻をはじめとする他の俳優陣、木村功の演技も池部良とはこれまた別の意味で評価したい。加賀まりこだけはちょっと違う気がするけれど、だからといってそれが作品の持つイメージ、良さを壊してはいないのでマイナスとはならない。山本直純の美しい音楽と成島東一郎の美しいカメラ、映像美、冬の四季の香りの日本的な美しさも印象に残る。そして、イニシャルKさんがおっしゃっているように監督が岸恵子主演の「君の名は」の大庭秀雄監督であるということがちょっしたミソであり、興味深い上に同じ成島東一郎カメラマンで岩下志麻主演の別の作品「古都」「紀ノ川」や岩下志麻は出てないけど同じカメラマンによる「秋津温泉」と同じく映像が素晴らしく、いずれにしても全ての場面が美しく、如何にも日本的な作品になっていると思いました。 |
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