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タイトル名 |
リトル・ヴォイス |
レビュワー |
青観さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-05-05 10:38:04 |
変更日時 |
2011-05-05 10:38:04 |
レビュー内容 |
才能のある人は羨ましいと思う反面、大変でもある。自分の気持ちをまるで理解していない駄目な母親とそんな母親につきまとう男とその男の身勝手さが生んだ結果があれである。火事まで起こしてしまうという災難になるのはこの二人の駄目な大人たちのせいである。ジュディ・ガーランドやマリリン・モンローの歌真似をそっくりに演じることが出来るLVことリトル・ヴォイスがたった一度という約束でステージに上がって大勢の観客の前で思い切り歌う時の表情は本当に楽しそうであるし、観客も同じである。約束を守らない大人への反撥、LVにとっての歌は自分の好きなことへの現れであると共にけして、誰の為のものでもないという気持ちが伝わってくる。それだけに火事の中でも私は「お熱いのがお好き」と言って部屋から出ようとしないし、大切なレコードを守ろうとする場面、もしや?あれはマリリン・モンローが映画「お熱いのがお好き」の中で歌っていた曲を披露していることからくる洒落のつもりか?でも洒落にはならないぞ!いくらレコードが大切たからって火の中にいたんじゃ死んでしまうぞ!さあ、どうする?と思っていたら良かった。良かった。彼女の事を一番よく理解していたユアン・マクレガーが助けに来てくれた。素晴らしい友達、素晴らしき音楽、そして、ラストの鳩、LVのこれからを期待させる終わり方のお陰で嫌な大人のことなど忘れさせてくれそうになる。あのラストのお陰でイライラさせられる気持ちが何とか吹っ飛んで行った。最後にもう少しだけ!観ていたら「オズの魔法使」と「あ熱いのがお好き」が見たくなってきた。今、上映中の午前十時の映画祭で「お熱いのがお好き」は上映とのことで見れるけど(絶対に観に行く。)「オズの魔法使」をはじめとするジュディ・ガーランドの出ている作品「若草の頃」「イースター・パレード」も上映して欲しい。 |
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