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タイトル名 |
細雪(1983) |
レビュワー |
青観さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-04-12 09:15:10 |
変更日時 |
2008-04-12 09:16:53 |
レビュー内容 |
美しい。この映画を一言で表すなら「美しい」これに尽きる。市川崑監督の描き出す世界は本当に美しい。四人の姉妹、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川佑子のそれぞれの画き方から何から何まで本当に美しく撮られている。そんな四人の姉妹のそれぞれの物語り、心の中の苦しみや悩みを美しい映像美に合わせるようして撮られている。本当に見ていてどの場面も日本ならではの美しさを感じる。四人の姉妹の話をすると、やはり岸恵子が抜群に上手い。「うち、京都より東へ出たことあらへん」てあの言葉の響きが忘れられなくなりそうです。一番上の姉としての苦しみ、母親変わりに妹達の面倒を見なくてはならない苦しみを素晴らしい演技力で見せてくれている。また一つ下の妹、佐久間良子もこれまた上手い。その一方で三女を演じている吉永小百合が私はどうにも苦手だ!この役、吉永小百合よりももっと違う人がいないのかな?若尾文子がもっと若ければ、山本富士子でも良い。いや、むしろ若尾文子よりも山本富士子が一番合ってる気がする。二人共もう少し若ければなあ!一番下の妹、古手川佑子に関しては役柄が役柄だけにまあ、こんなものでしょう!阿部豊監督の撮った「細雪」の中の高峰秀子と比較してしまえば、分が悪いとは思うものの、思ったほど悪くはないし、まずまずの演技をしていると思う。作品としての完成度、美しさでは明らかにこの市川崑監督の「細雪」の方が上だと思うものの、同じ点数にしてしまうのは、やはり三女、吉永小百合の存在とどう見ても他の三人は関西人に見えるのに吉永小百合だけは関西人には見えないのが痛い。痛すぎる。私の大の苦手、吉永小百合の存在、演技力にしても上手いとは思えず、よって完成度は高い作品とは思うもののこれ以上の点数は付けられない。 |
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