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タイトル名 |
アンダーグラウンド(1995) |
レビュワー |
青観さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2024-03-01 20:19:08 |
変更日時 |
2024-03-08 19:50:08 |
レビュー内容 |
旧ユーゴスラビア、今はもう存在しないユーゴスラビアに対する愛情、熱意、祖国に対する監督の情熱みたいな物がひしひしと伝わってくる凄いパワーを感じる。これが映画!これこそ映画の持つ凄さ、素晴らしさを感じることができる。 オープニングとエンディングが同じリズム、同じ曲てのがなるほど。監督の拘りを感じることができる。 この映画、音楽の流れる場面では役者達に喋らせない。殆ど無言で俳優の演技、それも狂気に満ちた世界を表現してる。 結婚式の場面で急に踊り出す人達、地下に閉じ込められてる中で一生懸命に生きようとする人間達の狂気に満ちた演技、時々流れてくる旧ユーゴスラビアのフィルム映像、あのチンパンジーのぶっ飛び具合がこの映画のぶっ飛んだ世界観をよく表している。映画撮影のシーンの面白さ、チンパンジーが生きていたと知った時は何故か泣けてきたし、映画の最後にこの物語に終わりはないてテロップが流れるけど正にその通りで、ユーゴスラビアという国は今は無くてもユーゴスラビアという国の歴史は存在する。あれだけ狂気な世界を描きながら、最後はハッピーエンドで終わるのが素晴らしい。映画の持つ力により、ユーゴスラビアの歴史を狂気と笑いで表現した監督の演出力に終始圧倒させられた。文句なし10点 |
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