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タイトル名 |
グリーン・カード |
レビュワー |
青観さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-12-06 21:46:12 |
変更日時 |
2009-12-06 21:46:12 |
レビュー内容 |
偽装結婚をテーマに最初のうちはなんだ?この嫌な女!と腹が立つ。自分が好きな庭、緑に囲まれた部屋に住みたい。ただそれだけの為に愛してもいない男、その男の都合を利用して愛の無い嘘で固められた結婚生活をする。一方でフランス人である男にはこっちはこっちで国内滞在のピザ(資格)を得る為に自分が愛されてなんかなく、ただただ女に都合の良いように利用されているにも関わらず、けして、嫌な顔を見せない。何てかっこ良い男なんだ!男は顔じゃない。顔よりも性格であると世の女達に対して言っているようであり気分が良い。二人の偽装結婚が疑われ、男と女別々で偽装結婚でない事を証明する為の試験を受けるものの、失敗してしまう。二人が別れた後、再び最初に出逢った喫茶店で一人、コーヒーを飲む女を窓の外から眺める男、この時の二人の表情には声に出さなくても解る。本心、ここで二人が初めて本当は愛し合っていることに気付く。その場面、台詞なしで演技、顔による演技だけで見せる上手さ、そして、二人がようやくスタートラインに立つことが出来たラストシーン、ここでもいつまでもしつこく描くことせずに終わらせるのも良い。話としてはこうなることは誰しも予測出来てしまうという展開であるが、それでもこの映画が感情移入出来た最大の要因は二人の演技とそれをさらりと映し出して余計な事を語らせずに終わらせた監督の力と脚本による勝利である。 |
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