|
タイトル名 |
アバウト・シュミット |
レビュワー |
湘爆特攻隊長さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2012-01-14 14:25:20 |
変更日時 |
2012-01-14 14:25:20 |
レビュー内容 |
どこにでもいて、どこにでもあるシチュエーション。 夫婦なら必ずその時が来る別れ。といって彼は、落ち込むかというとそうでもない。 束縛されることなく用を足せる…。なんてな些細な楽しみが出来たからだ。 いやいやそれよりも愛娘が、とても好きにはなれそうにないインチキくさい男と結婚。 娘に話を聞いてくれず、相手にもされない。 苛立ち、寂しさ、哀しさ。 式後、そんな彼に届いたンドゥクからの絵。 人が二人。大きい人、小さい人、手をつないでいる。明るい太陽。ただ・ただそれだけ。 お世辞にも上手とはいえない。 一人はシュミットだろう。手をつながれている小さい方は誰だ? 死んだ奥さん?愛娘?それともンドゥク?
それをみて、シュミットも何もセリフはない。 ただ、顔がアップのシーン。涙がボロボロ。笑っている。
この瞬間にわかる。「あっ。彼は今救われたんだ。」と。
この静寂かつ感動のラストシーンを見せたいが為の映画。 これぞ、映画。 また、10年後に観てみたい。そう思った。 |
|
湘爆特攻隊長 さんの 最近のクチコミ・感想
アバウト・シュミットのレビュー一覧を見る
|