みんなのシネマレビュー
大樹のうた - ミスター・グレイさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 大樹のうた
レビュワー ミスター・グレイさん
点数 7点
投稿日時 2008-01-10 18:32:39
変更日時 2008-01-10 18:32:39
レビュー内容
「大地のうた」から人生をオプー一家で体現してきた三部作が、ついにここに完結!・・・ですが、先に言ってしまえば前二作と比べてこの最終章は少々落ちると思います。徹底して〝生〟を描いてきた三部作には必然的に〝死〟が伴っており、今回もオプーの新妻が早産で亡くなってしまうという過酷な現実とつきあわされます。オプーの幸せそうな新婚生活が微笑ましく描写されているからこそ余計に辛くなっており、死の報告に来た者を殴ってしまうオプーの遣る瀬無い怒り、哀しみが伝わってきます。しかし、オプーの時間が止まってしまってからはいささか退屈になります。人生は待ったなしで進みオプーの息子はどんどん成長し、一部二部でオプー登場のファーストショットと同じく顔をチラッと見せて登場するあたりは可笑しいのですけど…。何と言いますか、一家のありのままの姿をリアリティに富ませ詩情的に描いてきた前二作とは異なり、もはや日常が消えてしまっているから物足りなさを感じたのかもしれません。でも決してそれだけではなくて、例えば汽車などは一、二作目では物凄いパワーを有していたのに対して本作では詩情もドラマ性も欠き印象深いシーンには見えないのです。さらにそれに反して物語は一部と比べ、二部、三部と段々センチメンタルになってきているから違和感を覚えるのです。それでも、肩車の親子が歩んでいく幕切れは、苦しみながらも再び一つの家族として歩み始めた姿であり、人間が営んでいく人生そのもので壮大な三部作のラストを飾るのに相応しいでしょう。
 風土やカースト制度への問題提起などなど〝インド〟を映し出し、この一大叙事詩を作り上げたことは凄いとしか言い様がありません。いやぁ、インドにもサタジット・レイなる凄い監督さんがいたのですねぇ。歌い踊るばかりじゃない。さすがは映画大国ですな。
ミスター・グレイ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-06-30続・夕陽のガンマン/地獄の決斗97.34点
2012-06-01夕陽のギャングたち87.53点
2012-05-15トッツィー57.06点
2012-04-27大列車強盗(1973)55.15点
2012-04-17血煙高田の馬場(1937)108.62点
2012-04-06吸血鬼(1931)87.90点
2012-03-26プラトーン77.47点
2012-03-09フレンジー76.33点
2012-03-02狩人の夜86.78点
2012-02-24ドラゴン・タトゥーの女76.82点
大樹のうたのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS