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タイトル名 |
ロビンソン漂流記(1954) |
レビュワー |
ミスター・グレイさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2008-03-05 18:19:28 |
変更日時 |
2008-03-05 18:19:28 |
レビュー内容 |
ブニュエルが何故にロビンソン・クルーソー?と思いましたが、何と言うことはないです。無人島に一人は極論であり、これはブルジョアと召使の主従関係を描いた物語だったということをすっかり忘れていました。ブニュエル監督の興味はその方に向いているためか?自然の中を生き抜く孤独な生活シーンは日記を読むようにモノローグで消化されており、いささか面白味にかけますが、人間を意識させるシーンはハッとさせられます。女物のドレスを案山子に着せた時の欲情と孤独感、一人でパーティ気分で高揚していく狂気、海岸で足跡を見つけた時の緊張感(何故か足跡は一つっきり!)、そしてフライデーとの対話。ロビンソンとフライデーが理解し合えた次の場面に切り替わると、さっそくフライデーは当然のように銃を手にしています。銃は主人と奴隷の関係を成り立たせていた唯一のものであり、二人が対等の立場になったことを一瞬で証明しています。 |
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