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タイトル名 |
野獣の青春 |
レビュワー |
ミスター・グレイさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-01-30 18:53:27 |
変更日時 |
2009-01-30 18:53:27 |
レビュー内容 |
時折、不自然に思えるようなショットのつながりがありますが、それが必然なのだと思えてしまうくらい一つ一つの画面に力があります。またジョーと竹下が内密な話しをするのは当然のごとく雨の埠頭のような場所であって、野本が女房を殴るのは当然のごとく砂埃が激しくまう荒野のような場所になっているのが面白いところです。 さらに男と女という生き物も巧く描かれていまして、例えば野本の女房の狡猾な振る舞いもそうですが、三波の治療をするシーンで全く目をそらさずに見る竹下の奥さんが怖い。これは刑事の妻だからではなくヤクザな女だったからなわけですが、表では編物教室なんかやっていて実は怖~いという二面性が凄いです。それに対して男はとことんバカなのです。竹下もバカだったしジョーもバカだったし、極めつけは三波であって、その行動原理は短絡的で言うに及ばずですが、そこには絶対的な決まりというものもちゃんとあって、たとえ親分を撃ち殺すことになっても男なら何であろうと貸しは返さなきゃならんのです。
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