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タイトル名 |
太陽は、ぼくの瞳 |
レビュワー |
ミスター・グレイさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-06-15 18:34:01 |
変更日時 |
2009-06-15 18:35:47 |
レビュー内容 |
テロップに声だけで始まるオープニングは、これは視覚の無い者の物語だと思わせるものであり、作中でも音をよくとらえ、風や水などでモハマド少年が体感しているであろう感覚をしっかりと見せてくれます。…しかしながら、目の見えない者の心の目で見た世界を映し出すのは土台無理な話で、少年の頭に描いている世界を描出しているとは言い難いです。ということで、やっぱりこれは少年を見守る視点からの作品であり、例えば少年が気付くはずのない〝物陰から覗く父親〟の登場のさせ方などが非常に巧みで、観客に不吉さを予感させるものであり、物語にズンズンと引き込まれてしまいます。 個人的には、モハマドたちが授業で点字をうつ姿がとってもパワフルで感動的だと思いますが、「運動靴と赤い金魚」とは違った、あのラストのスローモーションの使い方はあまり上手くいってないように思います。ああいう場面は一気に見せてほしいです(それは父親に一瞬たりとも躊躇してほしくなかったと思ったからかもしれませんが)。
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