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タイトル名 |
下妻物語 |
レビュワー |
通りすがりのクラゲさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2006-06-05 10:45:39 |
変更日時 |
2006-06-05 10:45:39 |
レビュー内容 |
この映画スゴイですよ。こんなバカバカしい演出なのに、「女(乙女)の美学」がぎっしり詰まってる。監督がおっさんだというのがホントに信じられない。よくぞここまで「乙女」を描いた!と思うもの。 ネタバレだけど、この話のオチは「ヒミコ伝説がウソだった」ということじゃなくて、「ウソだったヒミコ伝説を2人でホンモノにした」ってことだと思う。レディースと刺繍屋がくっついたってところで桃子・イチゴの関係に符合するし、そこから生まれた一人娘=ヒミコ伝説をホンモノに昇華しちゃったことと思えば合点がいく。だからこそ、この作品は面白い。「ロココ時代のおフランスに生まれたかった」と宣う桃子に対して現実的に見えるイチゴも、結局乙女の空想癖の中に生きてた、ということでもあるし。 ただ、「乙女の空想癖」が心情的に理解できてないと厳しいものがあるのかも・・・。 というわけで、面白い作品だとは思うけど、あえて男性にはオススメしません。 |
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