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タイトル名 |
クライマーズ・ハイ(2008) |
レビュワー |
8bitさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2009-03-14 22:29:06 |
変更日時 |
2009-08-24 07:59:37 |
レビュー内容 |
日航機墜落事故を通して新聞記者たちの生き様とジャーナリズムのあり方を描いているわけですが、凝った編集と撮影で確かに緊張感やリアリティはある。紙面をめぐる闘いや人間模様は確かに見応えがある。でも、これがテーマなら別に日航機墜落事故という実際にあった事件じゃなくても良いんじゃないのか。この映画に登場する人々には新聞の1面をどうするかということしか考えていない。あんなに大勢の人の命を奪った悲惨な事件もただのネタとしてしか捉えていないでしょう。あの未曾有の大事件にどのように直面したことでその悲惨さをどのように記事にするのか、どういう使命をもって報道をするのかということこそ肝だと思うんですが、この映画では載せる載せないとか1面にするしないだのというせこい争いに終始しているわけです。主人公の友人や家族がらみのあからさまなフィクションも全く必要性が感じられない。実際にあった事件を題材にしているならもっと事件現場の様子やそれにまつわる人々の全容を知りたかった。以前テレビ番組で観た、現場に直行したテレビ局の報道スタッフの再現ドラマの方がよっぽど事故の悲惨さと報道の使命と困難が伝わってきた。新聞の1面トップ云々の争いよりも新聞記者から観た日航機墜落事故そのものを描いて欲しかった。いちばん悪かったのはセリフが全く聴き取れないこと。これって映画の基本じゃないのか。 |
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