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タイトル名 |
ランボー/ラスト・ブラッド |
レビュワー |
映画の奴隷さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-07-05 21:34:35 |
変更日時 |
2020-07-20 21:41:35 |
レビュー内容 |
――君は、ジョン・J・ランボーという男を知ってるか?
初めて観たのは…LDだった。 30年以上前だったかな…懐かしい。 寂しそうで苦しそうで…彼に対して「守ってあげたい」って気持ちにもなった。 何よりも、あの曲やBGMも胸に沁みて、今も時おり聴きたくなる。
さて、今回のラストブラッド…だが。 舞台は…戦場ではない一般社会。 ハッと思ったのは…「ミッション・インポッシブル」とか「007」などと… 近年の近代世界のでバトルアクションと、どのように差別化をするのか?だった。 あのリーアム兄ぃの「96時間」みたいな感じになるんかな…などと観る前に色々と思案した。
ただ、その差別化への考慮は無意味だった。
――彼の名は、ジョン・J・ランボー。
その佇まい、そして行動がランボーなのだ。 そう、彼の怒りが爆発し…敵に対してオーバーキルなのがランボーだったのだ。
ホラー映画やスプラッタ、アクションやSFなど…たくさん観てきたはずの俺だが… ガキの頃に衝撃を受けた「北斗の拳」を想起させる悪即滅殺なのだ。
――そう、彼の名は、ジョン・J・ランボーなのだ。
映画が終わりそうな瞬間…ふっと思った。 出会った時の気持ち…「ひとつの時代の終焉」とでも言おうか…。 何かこれで終わりになるんか……と思ったら寂しくなる。
そして、ここからは余談っぽい蛇足…。
ラスト・ブラッド観た後、家に帰り…今月号の映画秘宝を読みつつ… シリーズの1から4までを一気に観てみた。 そして、こう考えた。
「このランボーが物語のキャラではなく、本当に彼が居たとしたら…」と。
こんな男が本当に居たら…そう考えると涙が止まらない。 爽快な瞬間もあるが、ランボーの怒り…そして悲しみ、苦悩の推移。 それはシリーズ通して何ひとつ払拭できず、誰にも解決して貰えないまま。 2では、現地人のコー・バオとの愛も、想いも結ばれる事はなかった。 更に今回の結末に、俺は例えようのない悲しさを覚えてしまい…今も胸が痛い。
そして、思い出すのは、シリーズ1の最期… あのトラウトマン大佐との会話。
彼の青春は何だったのか? 戦争の中で結ばれた仲間と共に過ごした時が… そう、彼にとって一番幸せだったのじゃないか?…と。
いつも傷つき、いつも苦悩し… いつも誰かのために戦った男が居る。
――その名は――ジョン・J・ランボー。
誰が何を言おうが、うん。 俺の心にしっかりと名を刻んだ男だ。
俺は決して彼を忘れないだろう。
いや、忘れてはならない。 |
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