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異端の鳥 - 映画の奴隷さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 異端の鳥
レビュワー 映画の奴隷さん
点数 8点
投稿日時 2020-11-18 17:42:21
変更日時 2020-11-23 00:18:19
レビュー内容
 
悲惨な感じであれば「炎628」という映画がある。
同系統な悪夢として対を成せる程の映画ではないだろうか?

本作はモノトーンの悪夢が凄まじくクリアな画面を構成していた。
そして、演出が抑えられてるから意外とあっさりと感じてしまうのも異質。
これをネチッこく演出してたら、相当なトラウマが残るの必至だな、と思った次第。

たしかあの主人公って原作じゃ「耳が聞こえなくなってた」とか聞いたけど、違うんだっけ?
まさに身体を削るように感情を失って、最後の最後には発言すらもしなくなった。
色んな人間と出会い、嘲られ、翻弄されたがゆえに、ただただ地獄を征く。
本人は「ただ生きている」と意識してるだけのままに。
それは、老人に彩色されて、天空に飛び立ち…
同胞から迫害を受けて、死んでいった鳥のようでもある。

最後、バスの中で自分の名前を、少年は綴った…
それは正しき道への帰還を意味するのか?
それとも、あれこそが鳥が彩られたのと同じなのか?

異端の鳥の最期をあれこれ考えてしまう。

    *
    *
    *

炎628と合流して「異端の炎~やってやるぜ!~」って映画にしてくれたら神!
スタローン&ショワルツェネッガーのように。

あ、真面目な人怒っちゃダメですよ♪(てへぺろ★)
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