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タイトル名 |
ダンボール・ハウスガール |
レビュワー |
映画の奴隷さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2008-06-20 03:28:43 |
変更日時 |
2008-06-24 02:55:14 |
レビュー内容 |
閉鎖された澱んだような日常に生きる日本から彼女は「恋人」に、「お金」に…そして、希望やサクセスの象徴「アメリカ」に頼り…漠然とした期待のまま旅立とうとしていた。 転落するように全てを…そう、「住む場所」、「恋人」、「仕事」…そして「お金」を失い…恋人にも、(元)同僚にも…そして家族にすらにも縋りつけない辺り(劇中で)美貌を自覚してるであろう彼女の気高さが伺える。 …が、それは「サバイバル」にはハンデでしかない。 ゆえに彼女が痛々しい。 同僚に金を貸して欲しいと言えず、アメリカにいるという優位性を貫く辺り… その気高さと、己の置かれてる「ホームレス」という境遇が胸に突き刺さる。 初めて体験するであろう目線と、そのホームレスという人種たち。 それでも彼女は「女としてのキレイさ」を捨てないよう、いつか「元の場所」に戻ろうという決意が伝わってくる。 それは米倉涼子というキャスティング無しでは成立しないだろうな…と唸ってしまった。 最後、彼女は再びアメリカに向う(と、思う)。 しかし朝焼けに映る彼女の表情は冒頭とは違う。 サバイバルに生き抜きつつ、自信を得た…そして最後まで自分を失わなかった美しさがあった。 正直惚れた。 結婚してくれ米倉涼子。(バカ) |
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