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タイトル名 |
アイネクライネナハトムジーク |
レビュワー |
ヴレアさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2019-09-24 11:37:42 |
変更日時 |
2019-09-24 11:37:42 |
レビュー内容 |
事前に原作をばっちり読んでいた為、どうしてもそれと比較してしまうので評価は厳しめ。
まず、伊坂幸太郎による原作は、ボクサーを中心に配置してそれと関係のある複数の登場人物達による過去と現在入り交じる緻密な構成で、読み進めて行くに従い、あの人物とこの人物が繋がっていたのかぁ、とかパズル的快感が楽しい原作であった。
(ここから映画のレビューが始まります) また、原作では明確な主役が存在していなく、あくまで群像劇な趣だったが、この映画においては三浦春馬演じる人物を主人公にしてしまった事で、どうしても彼の周りの人物達に限定されたドラマが繰り広げられる為、なんだか普通のドラマになっちゃってた。時間軸も一本道だし。それに伴い登場人物も原作から削られてしまっていた人が何人か居た。まあ、それは大した問題ではないが、どうせ彼を主役にするのならもうちょっと彼とその恋人の話を盛り上げる必要があったように思う。恐らく今泉監督はその辺をじっくり描きたかったのだろうが脚本やってないし……。今回はちょっと原作がこの監督に合っていないんじゃないかなぁと思っちゃった。 |
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