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タイトル名 |
ワイルド・ギース |
レビュワー |
Roxyさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-12-21 16:22:55 |
変更日時 |
2005-12-21 16:22:55 |
レビュー内容 |
“傭兵”という言葉には一種のロマンチシズムが漂うが,これはまさしく戦場ロマン愛好者のど真ん中を射抜くような作品である。にも関わらずレビュー数が少ない……と思ってたら,ビデオ,とっくに廃盤なんですね。もったいない。もっと多くの人に支持されていい映画なのに。闇に生きて,闇に死すという,裏街道を歩くしかない人間の生き様と死に様が戦友同士の固い絆の中に描かれている。雇用主から裏切られ,孤立無援となった傭兵部隊が死中に活を求めて激闘をくぐり抜けていくのだが,一人また一人と,仲間を助けるために命を投げ出していくその様は悲しくも美しい。脱出する輸送機に乗り遅れたリチャード・ハリスがリチャード・バートンに向かって「私を殺してください!」と叫び,涙を堪えてハリスを撃つシーン。心を動かされない者はいないだろう。ぜひもう一度再販を望む。ところで脚本を書いたのは「十二人の怒れる男」のレジナルド・ローズだったとは知らなかった。ちょっと意外。 |
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