|
タイトル名 |
東京タワー |
レビュワー |
パブロン中毒さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2006-01-21 15:29:55 |
変更日時 |
2006-01-28 00:18:34 |
レビュー内容 |
原作未読。江國作品は多少。犬の「ルーク」の短編が一番好き。「落下する夕方」ではかなりのショックを受けた。(女性の読者にとってはみんなショックだったのでは?こいつの一人勝ちかよ、と)ところでこのタワーですが、皆さん、ためしに主人公の岡田が出川哲郎並のルックスだったと思ってごらんなさい。そんで、ラフマニノフを聞きながら、グレアムグリーンを読んで、不倫相手からの電話を待っていると思いねえ。加えて、話す内容といったら「会いたかった」と「もう少し一緒にいたい」以外に何も無いとしたら、どうです、ものすごくうっとうしいでしょう。「一人でコントやってろ」としか言いようがないですね。何を言いたいかというと、この江國作のストーリーというのは、トオルが「美形であること」を前提にした話であって、それ以上でもそれ以下でもないのである。それが無ければ、単なる話題に乏しいしつこい男。「そりゃ、美形だからね」がすべての理由であって、「母親に異常なまでに愛されてる」「夫も店も捨てる」「パリまで追いかける」も、「そりゃ、美形だから」。んで「東京タワー」。「非日常的な美しいもの」の象徴。岡田はフェロモンを出すにはもう一押し。及川光博などに教えを乞うとよい。岸谷はこの映画の中ではダントツでミスキャスト。全然金持ちに見えない。「べつに別れても惜しくない」と思ってしまうよ。あと、寺島しのぶが出てると、そこだけ前衛映画のようで違和感発生。TVドラマの延長的作品なので、寺島は出さないほうが無難だった。 |
|
パブロン中毒 さんの 最近のクチコミ・感想
東京タワーのレビュー一覧を見る
|