みんなのシネマレビュー
グッド・ガール - パブロン中毒さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 グッド・ガール
レビュワー パブロン中毒さん
点数 8点
投稿日時 2006-10-28 12:35:29
変更日時 2006-10-28 22:15:50
レビュー内容
ジェニファー・アニストンにジェイク・ギレンホール、今ならジャストでホットなキャストである。
警備員役で出演もしているという脚本家のマイク・ホワイト、この人は非常に微妙な感覚を持った逸材と思いました。
この話は徹底して「ジャッジ」することを避けています。演出もしかり。にもかかわらず、題名にも現れているように、実は〝いいことと悪いこと〟についての話なのである。「あらら」と観客が眉をひそめるようなシーンが次々に出てくるわけだが、「ジャッジ」を無視してどんどん次の展開が続く。普通の人の日常を綴った脚本であるのに、なかなかうまいと思う。
「断らない女」ジャスティン。なぜ彼女は「NO」と言いきれないのか。避妊も要求せずに不倫するわ、脅されれば仕方がないから夫の友人とも寝てしまう。彼女は「断れない」のか「断らない」のか。ここが重要です。
ジャスティンは自分の人生が失敗したと思い込んでいる。つまらない。ツイてない。子供もできない。神様は不当であるという被害者意識もある。だって私はそんなに頭も悪くないし、まだババアでもないし、結婚のために大学まで諦めたのに。それに見合うものを与えられていない。
というわけで、他人の要求に応じても応じなくても、どっちでも大して変わりはない、それで人生がどう変わるわけでもない、と思った彼女は「いいことか悪いことか」を判断するのをやめてしまったのです。倫理的な思考を停止した。だから、「断らない」のだ。どうでもいいので、無責任に「断らない」をやっているうちに、どんどん大変なことになっていく。
戦争もなく、飢えてもいない、夫婦共に健康で、ちょっとバカだけどやさしい夫がいて、住む家があって、自分の仕事がある、これが幸せと思えないところにジャスティンの問題がある。ホールデン(トム)にしても、住む所も仕事もすべて親がかり、食うに困らないモラトリアム青年、どこがどう不幸だというのか。だけど、彼は「死んでしまいたい」くらい不幸だと思っている。
つまり「不幸」とは、「不幸だ」と思っている人のことなのだ。見る者ひとりひとりが、ふと「自分はそんなに〝不幸せ〟だろうか」と振り返る。この作品はそのことを教えてくれ(ようとしてい)る。(淡々とした演出は、説教くささを消す効果がある)…どちらかというと、少し人生に揉まれた後の大人向けの作品と思う。
パブロン中毒 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-06-13オアシス87.34点
2012-05-20フィリップ、きみを愛してる!85.88点
2012-05-20瞳の奥の秘密77.27点
2012-05-13渇き(2009)86.35点
2012-05-05プレシャス85.66点
2012-04-10シェルター54.50点
2012-04-06人生万歳!76.75点
2012-01-15ブエノスアイレス95.84点
2012-01-03ハンサム★スーツ55.95点
2011-12-19リダクテッド 真実の価値55.94点
グッド・ガールのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS