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タイトル名 |
ニコラス・ケイジの ウェザーマン |
レビュワー |
パブロン中毒さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2006-09-18 19:30:11 |
変更日時 |
2006-09-18 19:30:11 |
レビュー内容 |
ううむ。つかみどころのない作品です。 強いて言えば「アメリカンビューティ」もどきというところでしょうか。 デイビッドというのは現実を直視できない男なんです。認めたくない事実に直面すると、見なかったことにするか、すぐ都合のいいように曲げて話してしまう。そういうところが、奥さんに嫌われたわけですね。 だいたい離婚しているうえに、前妻には新しい彼氏もできているのに、まだ「やり直せる」とか思っている。どういうバカでしょう。 娘の肥満問題にいっさい触れないとか、タバコを発見しても見なかったことにするとか、他人にものをぶつけられても深く考えず忘れようとするとか、その場しのぎで生きている。とにかく「考えない」。ものごとを解決しようとしない。 たまりかねた父は死ぬ前にとにかく「前妻のことだけはあきらめろ」と言い置いて死にますね。 ところがラストのパレードでのモノローグでデイビッドは「僕の家族は別の男と暮らしている」とまだ言っている。だからもうあんたの奥さんではないんだって。 年に25万ドル稼ぐだけでもアメリカではすごい金持ちであるのに、100万ドルになってしまって、それでも不幸なこの男。妻に捨てられ、息子は薬物中毒から更生中、娘は肥満児で不良予備軍、なんかすごく皮肉だな。
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