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タイトル名 |
パッション・ダモーレ |
レビュワー |
パブロン中毒さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-05-18 21:25:31 |
変更日時 |
2010-05-18 21:25:31 |
レビュー内容 |
〝好き〟の反対は〝嫌い〟ではなくて〝無関心〟である。 なんたってフォスカが登場するまで30分も観客をじらしているんですからね。 同じくジョルジョもじらされて、〝関心〟を持っただけでなく顔を見て叫び声を聞いたら〝大嫌い〟になってしまいます。こうなればもうこっちのもの、フォスカの勝ちです。 そのブスだブスだと評判の彼女、そんなにブスとは…つまり、感動するほどのブスには見えなかったのです。美醜感覚の違いでしょうか。 確かにアントネッリのほうがどうみても美人だし、フォスカはげっそりして、目は落ち窪み、出っ歯ではあるが…わざわざ見に行くほどのブスではありません。ちょっと太って歯を治せば充分イケる顔じゃないですか。 なんというか、30分も客を待たせるのなら、もっと感動するほどのブスを見せてもらいたいんだ私は。 ま、それはともかく、フォスカ登場後の展開はホラー映画の要領で進み、なかなか驚かせてくれます。ここまでする女は映画界広しといえどもフォスカの前にフォスカなし、フォスカの後にフォスカなしと言ってよいでしょう。もうほんとうに思い切りが良いですこの監督さん(不遇だったらしいけど)。 本筋と関係あるのかわかりませんが、冒頭のクララの部屋シーンで私はぎょっとしたのですが。…鳥カゴのある部屋に猫を入れるなよ!!鳥飼いにとっては絶対の禁忌なんですけど。実際に喰われるかどうかという問題より、捕食者と同室になるだけで小鳥にとってはすごいストレスなんですから。もしかしてクララの性格を暗示する描写なんでしょうかねえ…。それとも単なる当時の風習なのか、作り手が無神経なのか、よくわかりません。 ともかく「ハンサムで優しいということはそれだけで罪だ」とかとかとか、イタリア映画らしい意味深なセリフもいっぱいですし、なかなか楽しめます。最初の30分をガマンすることです。 |
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