|
タイトル名 |
誘拐犯(2000) |
レビュワー |
パブロン中毒さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2010-04-26 21:55:55 |
変更日時 |
2010-04-27 16:16:19 |
レビュー内容 |
「意欲作」というのが適当なんでしょうなあ。 私は見ていて非常に疲れました。精神的に疲れました。 というのは、「信頼のおけない登場人物」が多すぎる、からです。 ついつい張り切って、書き込みすぎたんでしょ…と私は言いたい。 なんというか、こういうのってバランスが大事なんではないでしょうか。つまり、善玉悪玉関係なく、「信頼のおけない登場人物」=「いついかなる時に意表をついた行動をするかわからないヤツ」を登場させるなら、「そうでない人物」をバランスよく配することが、必要だと思うのです。そうでないと、見ていて疲れてしまうのです。この作品の中で、「安心して見ていられる人物」が、何人居たでしょうか。 「信頼のおけない登場人物」は、「(観客にとって)ある程度行動が予想できるという意味で信頼のおける人物」と混在させてこそ意味があるのです。それを忘れて、やりすぎてしまった結果がこういうことだと私は思う。 …それと、これを言わないでは済まないと思うのですが、やたらに妊婦をいたぶるとか、観客を挑発するためだけにそういうものを使わないで欲しいですね。品がありません(たとえエログロにだって品は存在します)。緊張感が増していいだろうって?冗談も休み休み言いなさい本当に。 ロビンの父がジョーだったとかいう妙なオチですが、ジョーほどの情報通が、実の娘の腹が膨らんでいることに気がつかなかったというのもヘンですし、とても無理があります。 う~ん、脚本でホメられて張り切りすぎて、技巧に凝りすぎたという感じです。こういうものをとても面白いと素直に思える観客は、相当な通好みか本物の犯罪者か、フツーに考えるなら映画業界人ではないでしょうか。 |
|
パブロン中毒 さんの 最近のクチコミ・感想
誘拐犯(2000)のレビュー一覧を見る
|