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タイトル名 |
ルパン三世 カリオストロの城 |
レビュワー |
zackeyさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2005-11-05 10:53:39 |
変更日時 |
2005-11-05 10:53:39 |
レビュー内容 |
この映画は小学生の頃見に行って、それ以降も夢中で何度も見た映画である。10年ぶりくらいに改めて見たが、娯楽作品としては完成度は非常に高い。起承転結がはっきりしていて誰が見ても理解できる楽しい作品である。起であるオープニングの入り方、承にあたる城・登場人物の説明、転であるルパンの負傷、そして結である別れ・エンディング。流れに無駄がなくすっきりしている。娯楽作品の王道であり成功している。 原作のルパンの印象と違う等という意見が多いようであるが、そんなものは読者が勝手に作ったイメージである。もしあったとしても、こういう面を持っているルパンすら認められない等というのは作品の評価を歪めているだけである。この作品を先入観のない外人に見せるという番組があったが、みんなスタンディングオベーションしていたという所からも作品力が判るというものである。 この作品は城が主役なのであり、城にまつわる登場人達はある意味脇役でしかなく、ルパンだってその中の一人として暴れているに過ぎない。この作品コンセプトが何だったのかは知らないのであるが、城は非常に重要な存在であり、ギミックとしても非常に魅かれるのである。 アニメーションという世界を確立し、認めさせたのは宮崎監督の功績が大きいのであるが、そういう風に騒がれた作品は全て面白くないのが残念。末期の黒沢監督に近い状況で、いまいちな作品を作り続けているが、この頃の作品に戻って作品力でもう一花咲かせて欲しい。 今後の期待を込め10点献上。 |
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