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タイトル名 |
アウェイ・フロム・ハー 君を想う |
レビュワー |
小鮒さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2011-07-18 16:15:19 |
変更日時 |
2011-07-18 16:15:19 |
レビュー内容 |
妻への一途な愛が主題。人生の黄昏を迎え、振り返ってみればいろいろあったにせよ、夫側からみれば妻と共に歩んだ充実した愛満ち溢れる人生だったと感じている。妻がアルツハイマーに罹り夫婦の歩んだ痕跡だけでなく現在の夫婦が消えかけている。夫婦というものが消えているのにそれでもなお夫として妻に尽くすその理由は、妻が自分の歩んだ人生そのものでもあるから。驚くのは、妻の幸せのため、あるいは妻の病状回復のために老人施設での妻の恋人を、自分自身がその相手方の奥さんと(いやいやながら)枕を共にしてまで施設に戻そうとするあたりだ。ラストシーンで一瞬昔の記憶が戻り、確かにその瞬間だけは昔の夫婦となった姿で終わる。夫婦として歩んできた二人の記憶が断片的であっても「残って」いる、そこに己の人生のすべてを賭ける夫と、真実の愛を感じられたそのときの妻の姿を見て、今こうして暮らしている一日、一瞬を大事に家族と過ごしたいと、心からそう思った。 |
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