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タイトル名 |
悪の教典 |
レビュワー |
小鮒さん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2012-11-17 16:43:44 |
変更日時 |
2012-11-19 08:19:23 |
レビュー内容 |
これ、なんなの?何か漫画か何かの映画化?あまりにも設定が唐突、突拍子もなく、映画に入りづらい。サイコパスを取り上げたようだが、サイコパスとは何か?の説明が不十分で、サイコパスだからこのような事件を起こしたという根拠が弱い。映画の最初のほうは逆にサイコパスらしいところが全く感じられず、不自然すぎる。サイコパスは普段の生活の中でも周囲に「ちょっとずれてる」印象を与えるはずであり、この映画で描かれているように「模範的な高校教師」的な印象は与えない。原作者も監督も、このあたりはちゃんと専門家の監修をいれたほうがいい。ウィキペディア辺りのサイコパス定義を参考にし、サイコパスの全体像、サイコパスの匂いを履き違えた描写だ。さらにこの映画で最も致命的なのは、これはパニック映画の基本なのだが、「逃げられない設定」を観客に共感させねば切迫感や恐怖感は湧いていこないわけで、なんだか「わざと切られにいくチャンバラシーン」とか「わざと打ちのめされにいくカンフーシーン」と同じで、飽きがくる。校舎の中にいて、1階から猟銃もった犯人が来ると言ったって、普通なら簡単に逃げられる。屋上出口の戸の前で「出られない」などと喚いているが、窓ガラスを誰も割らない不自然さ。もう、そういった点が、作り手側がすでにそういったパニックもの、ホラーもの(ゾンビなど)を見ていない、好きではない、そういったことがバレバレである。結局のところ、血しぶきさえ見せれば客がのけぞるとでも思っているのだろうか。高校教師が猟銃乱射というモラルに反する設定を映画化しただけで満足しちゃっている作り手のいい加減さだけが終始ちらついた。怖くもなんともないクズ映画。 |
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