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タイトル名 |
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 |
レビュワー |
アホをどりさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2006-03-16 09:26:25 |
変更日時 |
2006-03-16 09:26:25 |
レビュー内容 |
小説や漫画などの原作が映画化されたときの複雑な心境はこの映画に限らず、原作のファンはみな経験していることだと思う。現状を見ると、監督にとっては原作は企画を通すための口実としか思っていないのではないかと疑ってしまう。つまり、その原作は当て馬でやりたいことはほかにあるということだ。こうして原作が浪費されていくことは悲しい。たとえ監督が原作にほれ込んでいる場合でも彼の頭の中の原作と自分の頭の中の原作とは違うものなのは当たり前のことでもうこれはどうしようもない。 なら黙っていればいいものをと思うがやっぱり一言。 人形つかい(「人形つかい」はハインラインの侵略SFで映画化もされているが映画は見ない方がいい)のエピソードを中心にしているのはいいのだが、草薙がなんかフガフガいってて情けない。原作の登場人物たちは健康的な考えの持ち主である意味プラグマティストだ。混沌としているのは背景でその中で現実的に生きるタフな奴ら、これが自分にとっては原作の魅力の重要な部分を占めている。 それからキャラクターの造形が原作と違いすぎる。原作のファンとしてはやはり絵柄ももう少し似せて欲しかった。原作の草薙は結構童顔で、マッチョであるが格闘家のようにしなやかである。映画のはビルダーのマッチョである。 とはいうものの独立した映画としてはいいと思う。面白いのである。しかし原作を思うとき悲しくなることも事実で…、どうしたものか…。 |
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