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タイトル名 |
望郷(1937) |
レビュワー |
よし坊さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2008-08-02 12:52:25 |
変更日時 |
2008-08-02 12:52:25 |
レビュー内容 |
以前、一度鑑賞した時は(古臭いメロドラマ)くらいに思っていて、今回あらためて鑑賞したのですが、ちょっと参りましたね。ペペ(ギャバン)はカスバを逃れられない現実を受け止めながらも、日々パリへの“望郷”が募る。そんな中「風景までもパリに変えてしまう女」ギャビーと出会ってしまった。そのペペの心情が、多彩な配役との裏切りや嫉妬を交えて、映画全編に渡って余すことなく伝わってきます。ラストシーンの汽笛にかき消された叫び、この瞬間のペペの絶望の深さは、発作的にかもしれませんが自ら命を絶たんとしたことをも必然と思わせるほどの名場面ですね。それにしてもペペはレジスの“匂い”を最初から嗅ぎ分けたのに、何故スリマンを受け入れていたのだろうか?おそらくスリマンも密かにギャビーに思いを寄せてしまった故に、たまらなくなって罠をはったのだろう。と、思い巡らせてしまいます。様々な嫉妬が絡み合って、あのラストへと疾走していく(骨太なメロドラマ)だなと思います。 |
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