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タイトル名 |
鳥(1963) |
レビュワー |
Nbu2さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2024-08-18 11:10:32 |
変更日時 |
2024-08-18 13:37:18 |
レビュー内容 |
久方ぶりにヒッチコック映画を見直してるのだけど、初見時に比べて格段に評価を上げたのがこの作品。(初見の10代は6点位の感想) 昔はレビュアーの皆様と同様最初の一時間がかったるく感じたのだけど、ヒロインの行動を観客が同体験する事で感じる(ペットショップで一目会った男の事を調べて会いに行くという倫理はムチャクチャだけど)非日常的な不安や焦燥感。元は恋愛=ときめきや恋の揺らめきによるものであった筈なのに、「鳥が人間を襲う」という突然の出来事によって説明不能の罪悪が襲い掛かる不条理を強調するものとして、やはり必要な一時間なんですよね。あとポイント:構図と編集=実際の鳥の襲撃にははそんなに時間を取ってないのだけど、そこに至るまでの画面構図設定と観客に適切な情報を提供する編集技術が上手く、現在に至る(エイリアンやモンスター等含む)動物パニック映画の表現の礎となっている事は特筆すべき点。特に印象的なのはCGやドローンなど無い時代にあんな俯瞰ショットを組み込んだガソリンスタンド襲撃シーン、素晴らしい。あとヒッチコックの嗜虐性。 |
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