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タイトル名 |
雌牛 |
レビュワー |
Nbu2さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2018-04-20 11:15:06 |
変更日時 |
2018-04-20 11:16:12 |
レビュー内容 |
先日ご逝去された高畑勲監督の功績として、数多くの作品を生み出した事もさることながらスタジオジブリの責任者として世界の優れたアートアニメーション作家の紹介と配給に努められた点も忘れてはならない。ガラスペインティングを使用したロシアの作家アレクサンドル・ペトロフも最新作「春のめざめ」がジブリで提供され上映されているが、第一作となるこの作品はドフトエフスキーの短編を大学の卒業制作として制作したもの。にもかかわらずアカデミー賞にノミネートされ、広島国際アニメーションフェスでグランプリを取った事実から、発表当時相当のインパクトを観客に与えたことだろう。作品は農家一家にいる少年と雌牛の物語。雌牛が子牛を生むが、両親はお金に換える為直ぐに子牛を引き離し売りとばしてしまう。雌牛はめっきり元気を失くし心配する少年。それからしばらくして... たぶんこの作品が伝えたかったのは少年の目を通じて見た、「初めて感じた様々な愛のかたち+その豊穣感」にあるのだと思う。この作品と「おかしな男の夢」「マーメイド」が入っているペトロフ監督の作品集DVDは手に入りづらくなったが「春のめざめ」「老人と海」が好きならこの作品集、持ってて損はありませんぜ。機会が有ればぜひ。 |
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