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タイトル名 |
ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~ |
レビュワー |
Nbu2さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2023-01-04 07:32:05 |
変更日時 |
2023-01-06 06:42:59 |
レビュー内容 |
私はドキュメンタリーに啓蒙的要素を求めるひねくれ者。 であるからして、「才能がショウビジネスの闇に潰される」 という没落セレブに良くありがちな題材だし、 内容も想像の範疇内なので作品の評価はこんなもん。
彼女の生涯最後のワールドツアーである、 さいたまでの2010年2月ライブを見ている。 たまたまファンの友人(彼は1988年のライブを両親と 鑑賞しそのスケールとテクニック、まさに「天下を掴む」 直前の彼女を見て大感激したのだそうだ)と同行。 ライブ終了後、友人の表情に漂う「見なきゃよかった」 感は忘れられない。彼女はMCで語ってた。 「ステージが久しぶり過ぎて、ドキドキものなのよ」 観客はわかってた、緊張でなく限界だったこと。
但自分、このライブには満足というか、感動した。 何というのかこのツアーにカムバックをかけ、 声が出なくとも必死にステージをこなそう としてる彼女にテクニックとかスケールとか を越えた、一途さを感じたのだ。 あの頃には戻れない、だけど 酸いも甘いも味わった彼女には 新しい魅力・未来があるのではと。
でこの映画だよ。 歌が喜び/幸せを表すものではなく、苦役/義務となった事、 自分の幸せよりも愛情を与えてくれた周りに恩恵を施すこと を生きがいとしてしまった事。(だから夫のボビーもこの 映画目線でいえば、悪人ではない気がする。個人的だが) たぶん私がステージで見たのは、彼女が歌の喜びを 取り戻そうとするリハビリの一環だったのだ。 (その後彼女の体調不良は次のツアー場所:ヨーロッパで 顕著になり、結局ツアーは中止、生涯最後のものとなる)
そんな感想をこの映画を鑑賞してつれずれに書いてみた。 長文ですが気障に終わらせます。ありあした。
And if, by chance, that special place That you've been dreaming of Leeds you to a lonely place Find your strength in love |
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